「1Q84」読みました(つづき)

悪口ではないです。
気になって、「ねじまき鳥クロニクル」第3部を読みました。
(挫折して、15年以上経って読みました。)

「牛河」って人物、「ねじまき鳥クロニクル」にも出てますね。「1Q84」とは生い立ちが違うようです。

あと、やはり、「ねじまき鳥クロニクル」でも、「1Q84」同様に、主人公は、勝手な思い込みをしてます。
回りがなんと言おうと、「クミコ(奥さん)」は、自分を求めていると。(何の確証もないのに…。)

また、その思い込みが、なぜか回りの現実を都合よく変えるような感じを受けます。
例えば、赤坂シナモンが、パソコンの中に、“ねじまき鳥クロニクル”というデータを作ってましたが、主人公から赤坂シナモンが、ねじまき鳥のことを聞いて、作った(タイトルに使った)というより、まるで、主人公の妄想を現実化させるような作者の展開(妄想を正当化する展開)の気がしました。

都合よすぎる展開に見えますが、それが、村上ワールドなのか。「1Q84」から振り返ってみて、そんな印象を持ちました。
その他、気がついた点ですが、ボリスと言う悪人が出て来ます。最後、ピストルで殺されそうになりますが、なぜか銃弾は当たりません。単に、銃を持つ間宮中尉が人殺しをできないのかと思いましたが、「1Q84」を読んでから、その箇所を読むと、何か「得体のしれない力」が働いて、殺せないんだなと感じられます。

さらに「ねじまき鳥」にしろ、「1Q84」にしろ、悪人(ワタヤノボル、深田保)、が、なぜ悪人呼ばわりされて、なぜ悪に走ってるのか、良く分かりません。何かに憑かれているのか?(「1Q84」では、「リトルピープル」が悪みたいですね。人が悪というより、“悪霊”のような存在があるようです。

改めて確認ですが、悪口ではないです。

これだけ不可思議な展開を、一貫して、書き続けるのは、何かがあるんですよね。
(ちなみに、今だ、「ねじまき鳥クロニクル」にノモンハン事件などが書かれている理由(必要性)も分からない。小説ではなく、物語だから、良いのかな?)

バカな僕にその理由・秘密を教えて下さい。
(汗)
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シンフォニエッタ、泥棒かかさぎ(音楽)、ふかえり、笠原メイ(少女)、悪人を殺すのは、青豆、クミコ(女)など、共通点は多いですね。