放射線とアインシュタイン

原発核兵器など放射線の話になると、よく「物理学者が、倫理感を持たず、無責任に研究・開発した」という話の展開を聞くことがあります。
特にアインシュタインの名前は、よく挙がる気がします。アインシュタインの功績は、従来の物理学を変え、革新的な進歩をもたらしたが、同時に人類に不幸をもたらしたというように。

こちらは素人なので、なぜアインシュタイン放射能って関係あるのかと素朴に思ってました。
アインシュタインは、相対性理論を提唱し、(素人説明ですみません)、その理論の内容は、「光の速度は一定」であるとか、「E=mc2」(エネルギー(E)は、質量(m)× 光(c)の速度の二乗である)などで、放射能の話には結び付く感じはしなかったのですが、この理論そのものが深く関係してるんですね。
茂木健一郎著『あなたにもわかる相対性理論』を読むと、「E=mc2」は、もし、質量(m)が転換してエネルギー(E)になるとすれば、 光(c)の速度の二乗をかけるのでものすごいエネルギーになるとのこと。
でも、通常は、質量(m)がエネルギーに転換することは現実的には困難であり、理論発表の当初は問題にならなかったのですが、その後、ドイツの学者やイタリア出身の学者が、「ウラン」では、核分裂によって、膨大なエネルギーを放出する(質量がエネルギーに変換される)ことが分かり、アインシュタインの理論が証明されるとともに、研究が進み、爆弾が作られることになったと。
3・11東日本大震災は、歴史の様々な出来事が関係した災害だと思います。
(追記:アインシュタインは、人類が手にした危険な力について科学者は責任を持つべきと言っているそうです。具体的には、平和に利用し、戦争には使ってはいけないということでしょうが、平和利用ということについても、もっと考えるべきでしょうね。)
素人ですみません。