鈴木光司著「エッジ」、読みました2

少しネタばれ。
ラストの締め方…
消滅からの脱出方法です。
ここは、色々、考えられますが、著者が、考えたのは、「ワームホール」。これはこれでアリかも。

あと、主人公・冴子が、父の失踪の謎に、ラストで迫るのですが、ここも評価分かれそう。
個人的には、主人公にすごく都合の良い結末な気がしますが、結構、好きです。(納得できない力技ですが、わざとこうしてるのかな。)

他に思った疑問です。宇宙の消滅の原因が、1.宇宙自体にあるのか、2.数学・物理・言語の矛盾が宇宙に影響したのか、イマイチ分からなかったです。(2だと面白い)

また、父親が、失踪前、冴子に、物理学や量子力学や色んなことを言いながら教訓めいたコトを話しますが、量子の世界などでしか通用しにくいようなことを普遍的に話したりしているみたいで、なんか突っ込みたくなります。

鈴木光司さんは、「リング」で、「天然痘」と「呪い」という科学的なものと非科学的なもの(現実と虚構)を融合・掛け合わせてすごい世界を作られたので、今回も、そういうテイストあり(宇宙と人類の物理学などの発達)です。(が、イマイチハッキリ理解できませんでした。)

最新の科学や哲学を抑えて作ったSFなので、好きなヒトは好きだと思います。