ハインライン著「宇宙の戦士」読みました

ハインライン著「宇宙の戦士」読みました。
最初、「機動歩兵」の戦闘シーンから始まるので、少し読みにくいかも知れません。
その後は、主人公リコが、軍に入る経緯に戻り、リコが経験した軍隊生活が書かれていて、そこから分かりやすくなります。
軍隊で戦うヒーローものではなく、どんどん出世しても(主人公は階級がどんどん上がります)、出世したなりに、苦労があるなあと感じさせる兵隊の物語です。
戦争の悲惨さを書くのではなく、実際の軍隊内の人のあり方や、なぜ戦争は必要なのかなど、結構、納得させられます。
訳者の解説にもありますが、戦争賛美、ファシズムの思想に偏っていると言えばそうですが、ハインラインは「世の中の若いモンは、なっとらん。軍隊の精神をもっと学べ。軍隊でヒトは成長する。」と言っているようです。
(小説では、市民権を持てるのは、兵役を勤め上げた者だけです。)
賛否はあると思いますが、単なるSF以上の内容に思いました。

ちなみに映画「スターシップ・トゥルーパーズ」は、結構、この原作に忠実で(?)両方楽しめます。